《停念堂閑記》113

《停念堂閑記》113


「停念堂寄席」66
 

「何考えて生きてるの ?」5
 

本日も、「停念堂閑記」に、ようこそお越し下さいました。
厚く御礼申し上げます。
遠路はるばるかどうかは、存じませんが、本当に、よくいらっしゃいましたね。
遠路はるばるとは申せ、よもや「停念堂閑記」に徒歩でやって来られる御方は、おられないでしょうな。そんな御方がいらっしゃいましたら、是非是非お会いしたいもので御座いますが。
とにかく、徒歩で来ようが、泳いで来ようが、はたまた車でも、電車でも、新幹線でも、飛行機でも、ロケットでも、何であろうと構いませんが、要するに、いらして頂ければ、大歓迎で御座いますよ。
もっとも、ロケットで来られますとね、駐ロケット場など持ち合わせが御座いませんので、一つご勘弁のほどを。せいぜい、自転車ででも、お願いできれば、幸甚で御座います。
ところで、本当のところは、徒歩でも、ジョギングでも、マラソンでも、泳いでも、自転車でも、車でも、電車でも、新幹線でも、飛行機でも、ロケットでも、はたまたミサイルであろうと、実は、来ることが出来ないのですよ。
あなただけに、こっそりとお教えしますね。たいして、難しくは御座いませんよ。ただね、必要欠くべからざるものがあるのですよ。
それは、パソコンかスマホなのですよ。それでね最近の作は、Googleのサイトから、「otakatsuyaのブログ」を検索すれば、《停念堂閑記》に辿りつけますから。また、以前の作は、yahooのサイトで検索して頂ければれば、辿りつけます。これだけでいいのですよ。
一般の交通手段では、永久に辿り着けませんので、どうぞ、ご注意下さいませ。蛇足ながら。
辿り着いてくれさえすれば、大歓迎で御座いますよ。
とは申せ、大歓迎と言いましても、高価な美味しい料理でおもてなしをするわけでも、温泉に入って頂いて、とりあえず冷えたビールをグイーッとやって頂くわけでも、肩をお揉みするわけでも、お好みのスイーツをお楽しみ頂くわけでも、御座いません。
ついでに、お友達と連れ立って、ゴルフにご招待する訳でも御座いません。
粗茶の一杯すら出ませんよ。炉端焼きにだって、行くわけでは御座いませ。ポイントだって付きませんから。
このような点は、まー、一言で申しますと、ケチですわ。いや、ドがついて、ドケチと言うべきですなー。
しかし、公金や裏金を使って、どうのこうのと言う事情は、一切御座いませんので、この点は公明正大で御座いますので、どうぞご安心下さいませ。
 
強いて、幾分カッコ付けて申し上げますと、心の問題とでも言いましょうかね。
おヒマなお方、心を込めて、大歓迎で御座います、と言う次第なのですよ。
まだ明けやらずの暗い内から、パッチリと目が覚めてしまいまして、サー今日一日、どのように過ごすか。と言う難題の下に日々をお過ごしの方々も多々いらっしゃられるのではないでしょうか。
これをしなければ、と言う特別なすべき事も無く、何処へ顔を出しても、たいして歓迎されるわけでもなく、しかし、なんとか今日一日を過ごさなくてはならない、と言う御事情のお方、このような同朋の御方々を心より大歓迎するのが、「停念堂閑記」なのですよ。
 
話は、毎度の代わり映えのしない、アホくさい、バカバカしい、クダラないと言う三拍子を兼ね備えた、行き当たりバッタリのアホくさい、バカバカしい、クダラない話で御座います。深刻にならないところが、取り得ですよ。
夜、眠れなくなったりしませんからね。
もー、すぐに忘れちゃっても、なんら問題は御座いませんよ。
 
なんちゅったって、目的がヒマ潰しですからね。
お互いに、持て余しているヒマを、適当に、好い加減に、なんとか、あの手、この手で潰さなくては、ダメなのですよ。大して関係のない余計なことを交えたりしましてね。
しかしですね。これは、これで、ケッコウ手間隙かかるのですよ。
手間隙かからなかったら、ヒマ潰しにならないだろうって、ですか。
至極、ご尤もなご意見で御座います。同感、同感で御座いますよ。
張り切って、手間隙を惜しまず、たっぷり手間隙をかけて、連日のヒマと言う強敵に挑むことに致しましょう。
打倒、閑、ひま、ヒマーッ!
A A O!  エイエイ、オー!
ヒマ潰しとは、申せ、些か次元の低い、掛け声ですなー。
 
  
では、参ります。 
それでは、そろそろ本題に入らせて頂くことに致します。

 

さて、本日は、「何考えて生きてるの ?」と言うことをテーマとして、ヒマ潰しのそれはそれは下らない、取って置きの無駄話をしたいと、思うのですよ。

ところで、何考えて生きていようと、余計なお世話と言うものでしような。
他人に、とやかく言われる筋合いのものでは、御座いませんよ。
しかし、ですよ。ここは、ヒマ潰しの場ですからね。これをネタに、色々と、そのー、ヒマ潰しをね。何とかしようと言う魂胆なのですよ。
本日は、「何考えて生きてるの ?」の 4 ですよ。
と言うことは、当然、1 と2と3と4があったと言う事ですよ。
「何考えて生きてるの ?」1 では、人はですね。大体は、基本的には、衣食住に関わる事について考えていて、そして、長生きをしたいと、日々考えて、生きているようだ、という指摘をね。してみたのですよ。
当然、年齢によって、また環境によって、関心事は異なりますがね。
成人すると、概ね、衣食住絡みのことを考える機会が多いのではないのかねー。
そして、年を重ねてくると、多くは長生き云々、と言うことになるのではないのですかねー。
続いて、「何考えて生きてるの ?」2 ではですね。引き続き、衣食住の内の、食について、取るに足らない無駄話で、ヒマ潰しをしたのですよ。
次に、「何考えて生きてるの ?」3では、衣食住の衣、すなわち着るものについての無駄話をしたのだけれど、これが例の如くダラダラとやって、句切れの良い週末に届かなかったので、問題を次回へと言うことになって、前回の「何考えて生きてるの ?」4では、引き続き衣類について、衣服は、人間の羞恥心から、人に見られては恥ずかしい部分を隠すために着用されたのではないのか、と言う見解について、あーだ、こーだ無駄話をしましてね。まだ、言い足りない所が残ってしまいましてね。今回の「何考えて生きてるの ?」5と相成った次第ですだよ。

よって、「何考えて生きてるの ?」3では、取り留めもなく衣服の起源に関わる話を取り上げたので、「何考えて生きてるの ?」4では、その続きと言うわけですだ。

衣服の起源は、とにかく、昔々の大昔のこと故に、はっきりとしたことは、なんとも分かり兼ねますよ。
多分、防寒、保温の必要から、動物の皮革を利用するようになったのでは無いのか。その時期は当然はっきりとは判らないのだけれど、7万5千年程以前に、スマトラ島のトバ山が大噴火して、その影響で地球全体が低温化してしまい、これに対処して、人類が衣服を用いることになった、あるいは持ちいる事が普及したのでは無いか、と言うような事が推測される、と言う話をしまして。
その他に、人間の羞恥心から、そもそも衣服を用いることになったのでは無いか、と考える人もいるが、その辺はどうかなー。なんて言ったところで、次回へ続く、と相成ったと言う次第ですわ。

今回は、これに続くところから始めますよ。

さて、人間の羞恥心が、衣服の起源に関係しているとするのは、ちょっと、いや大分弱いと思いますなー。
やっぱり、防寒、保温の必要から、人間は衣服を身に着けるようになった、と考える方が無理がありませんな。
しかし、衣服の役割は、防寒、保温だけではありませんなー。
例えば、日焼けを防ぐために、長袖のシャツを用いたりしますなー。
また、虫刺されや植物に接触した際に心配されるカブレの防止のためにも、長袖を着たりしますなー。
さらに、前回くどくどとやったように、人間に羞恥心があり、他人に見せたくない、見られたくない部分がある場合、それを隠す場合に衣服を着けることもありますなー。

ところで、見られて恥ずかしいと感ずる衣服を着けたがらない、と言うこともありますわなー。
ダッセー、なんて言われるからねー。
これは、別の角度から言えば、格好良く見せるために、衣服を着用すると言うことですなー。
すなわち、装飾のために衣服を着用すると言うことですよ。ファションですだよ、ファション。オシャレのためですわ。
オシャレのため。これは、衣服に関わる今や大変重要な要素となってますなー。
とにかく、カッコ付けなくてはねー。
人間誰しも程度の差こそあれ、カッコ良くありたいとする願望がありますからなー。
これについては、皆んなメッチャ気をつことりまっせー。ホンマ。
男もねー。女もねー。カッコ付けるために、ものすごー、気を使ことりまっせー。
頭のテッペンから爪先に至るまで、それはそれは気を使っとりまっせー。これに、衣服が絡んでいるのですよ。
毎日毎日でっせ。

カッコよくあるために気を遣う点は、色々ありまっせー。

ヘアースタイルをどーしよー。
  真面目に七三分けか。今時、どうかねー。
  五厘か。五分か。はたまたロンゲがいいか。
  棟梁刈りと行くか。角刈りだね。
  おかっぱか。おさげかね。ポニーテールだな。
  一時、ベップバーン刈り、てーの流行ったことあっ
  たなー。色々あって、きりが無いね。
薄毛のケアーをどーしよー。
  マジック塗って、ごまかすか。
  カツラ・ヘアピースをどーしよー。
髪、染めようかなー。白髪目立ってきたからなー。
  金髪か。茶髪か。思い切って、ピンクと行くか。
化粧品をどれにしよー。
眉毛の形をどーしよー。剃っちゃって、描こーかなー。

 描くの忘れたら、それはれはこえーぞ。
睫毛をどーとよー。付け睫毛どれにしょーかなー。
うぶ毛の処理、どーしよーかな。
髭を剃らなくては。髭、はやそーかなー。
揉み上げをどーするかなー。伸ばしてみるかなー。
爪の手入れどーするかな。
イヤリング・ピアスをどーしよーかなー。
ネックレスどーしよーかなー。
ブレスレットどーしよーかな。
ブローチどーしよーかな。
リボンをどーしよー。
タイピンどれにしよー。
カフスボタンどれにしよー。
ベルトどれにしよー。
腕時計をどれにしよー。
帽子をどーしよーかな。
靴をどれにしよーかな。

下着をどれにしよーかな。
シャツをどれにしよーかな。
ブラウスをどれにしよーかな。
セーターをどれにしよーかな。
カーデガンをどれにしよーかな。
スーツをどれにしよーかな。
ブレザーをどれにしよーかな。
ジャンパーをどれにしよーかな。
スラックスをどれにしよーかな。
スカートをどれにしよーかな。
ソックスをどれにしよーかな。
ストッキングをどれにしよーかな。
ネクタイをどれにしよーかな。
ネッカチーフをどれにしよーかな。
マフラーをどれにしよーかな。
ハンカチをどれにしよーかな。
コートをどれにしよーかな。

等々、色々と苦心しているのでは。
どれもこれも、格好を少しでも良くしたい、という欲求から出ていることですなー。
格好良くしたい要素の内、やっぱりよく人目につくのが、衣服類なのですだよ。人を見て、目を引く面積では、衣服類が圧倒的に広いからね。
だから、衣服には、皆んな気を遣うのですだよ。
もはや、衣服の機能は、格好の良さがダントツの一位ですだよ。きっと。
格好の良さの要素は、形・色・柄・生地の組み合わせでしょうかね。

これはね。今始まったことではなさそうですなー。
原始人の時代からきっとそーだったに違いねーな。
どーだ。オレのパンツは、熊の皮だぞー。
てやんで。オレのはマンモスの皮よ。参ったか。
なんのなんの。オレのは虎だよ。虎の皮よー。
 鬼のパンツは良いパンツ 強いぞー 強いぞー
 虎の毛皮でできている 強いぞー 強いぞー
 5年はいても破れない
 10年はいても破れない
 強いぞー 強いぞー 
 強いぞー 強いぞー 虎のパンツ
 強いぞー 強いぞー 虎のパンツ
 オー 鬼より強い 虎のパンツ
てなもんよ。パンツは何と言っても、虎の皮だよ。
但し、大阪のおばちゃんは、豹ですわ。
アメちゃん舐めながら、ヒョーパンですわ。
ひょーばん いーよ。きっと。
何言ってんのよ。パンツはラコールでしょ。レースの。
生地の面積は、極めて小さいけど、値段はめっちゃ高いよ。
決まり。降参です。なんたって、衣服類は、フゥション性で決まりですからなー。
 
エッ。原始人の時代に、ラコールのレースのパンツがあったのかよってですか。
無かった、と言うの。
それなら、無かったと証明しなさいよ。
無いことを証明するのは、これは難儀なことですだよ。
有ることを証明するには、論理的には、有ると言う証拠を見つけ出せばいいのですよ。可能性があるのですよ。
しかし、無いと言う証拠を見つけるのは、難しいのですよ。

そもそも、証拠の元が無いのだから。無い物のを見つけ出すと言うことは、可能性が無いよ。きっと。
屁理屈は、ともかくとして、原始人にも、カッコ付けたがりやがいたと思いたいね。
エーカッコシーがいたよね。きっと。

ところで、ケッタイなエーカッコシーが、日本にいたのですよ。証拠もハッキリとしてまっせー。疑問の余地なし。
何だと思いますか ?
それはでんなー。それは、それは誰でも良く知っている十二単衣というやつですわ。
十二単衣。あんなケッタイな着物は、そーそー御座いませんよ。
要するに、重ね着ルックですわ。
まー、活動に不向きでっせー。
着る時、脱ぐ時、トイレの時等々、一人ではできませんぜー。
火事とか地震の時は、逃げるのが難儀でっせー。どーします。命に関わりまっせ。
およそ20キログラムもあるとか。ヘマして、下敷きになろーものなら、圧死しまっせ。
カッコいー、と用いたのでしよーが、それが、圧死しようものなら、カッコ悪ーおまっせ。
洗濯だって、ものすごー大変でっせ。
一体、誰が考案したのですかねー。
十二単衣は、平安時代、10世紀頃から女房の衣装として用いられたと言われていますなー。
女房といっても、今一般に見られるジャージ姿でゴロゴロしているウチの女房などと使われている女房とは違いまっせ。
知っておられると思いますが、昔、宮中に勤務する女官を女房と言ったのですよ。
今は、これに匹敵する職は御座いませんが、さしずめ、宮内庁勤務の女性公務員といったところですかね。
宮内庁で、女性職員が、今日風に、ブラウスやスカートを、また、ドレスを、はたまたスーツをとりあえず、10枚程重ね着してさ、パソコンのキーを叩いていたら、それはそれは優美でしようなー ???

着放題のバーゲンセールか。
スマホ掲げた見学者が絶えませんよ。一斉に、画像がばらまかれますよ。きっと。


まー、ヒマ潰しの冗談はともかく、古今東西とにかくカッコ付けたいと言う願望を持つ人が極めて多数存在しますので、衣服にはファション性が大事ということですなー。
当然ファション性にだけ注目すれば万事良OK言うわけでは御座いませんよ。他の基本的な衣服の機能が必要とされることは申すに及びませんよ。
しかし、基本的な機能だけでは、もはや衣服を語ることが難しいのですだよ。とにかく、ファション性にこだわる人が多いのだから。
カッコ良くありたいからね。1億総カッコマンですからなー。

と言うわけで、人間常日頃
「何考えて生きてるの ?」
となると、衣食住と長生きと、カッコ良く在りたい、と言うことを第一に考えているのでは無いのかなー ?

いつまでも、下らない話をダラダラやっているのは、カッコ悪いからね。
もー手遅れか。


ここらで本日のヒマ潰しは、ひとまず終わりと参ります。

どうもお疲れ様で御座いました。
懲りずに、またどうぞ。

お後がよろしいようで